★九星とは?【各方位と家相を解説】

九星の解説 風水の基本

『九星』とは?

この世に存在するすべてのものを、九つの気に分類した『九星(きゅうせい)』というものは、家相判断にはなくてはならないものです。九星は一白水星、二黒十星、三碧木足、四緑木星、五黄上昆、六白金星、七赤金星、八白土星、九紫火星の九つの星により成っていますが、一白から九紫の星には、それぞれに定まった位置があって、それを定位といいます。定位は方位と共通する意味があり、吉凶判断には欠かせないものなのです。

九星はそれぞれ固有の意味をもっていて、運勢などはこの星の運行変化によって吉凶を判断するのです。難しい話はあとに回して、ここではこれらの星が九つあるということだけを、表を見て覚えてください。家相では九星の定位(じょうい)、つまり星の本籍地のようなものが決まっています。各人の星が同じ星の定位(方位)と密接な関係をもっているので、定位の星と同じ星の人に運勢的な変化をもたらします。たとえば昭和40年生まれの人は、乙巳八白土星生まれですから、十干の乙の15度方位、十二支の巳の15度方位、そして八白土星の定位である北束45度の方位から受ける影響がたいへん大きいものになるわけです。

また、定位にはもう一つの意味があります。それぞれの生まれ星とは関係なく、父は父の場所、ほは母の場所というように定まった場所があるので、家族の立場によって影響を受けることになるのです。たとえば、両親と息子と娘の四人家族ならば、各自の生まれ星に関係なく、父親は西北方位の影響を受け、母親は南西方位の影響を受け、長男は東方位、長女は束南方位の作川を受けることになります。

九星気学とは何か?

九星気学は、東洋の占星術の一派であり、中国から伝わり、日本で発展したものです。これは、空の星座とは無関係で、私たちが生まれた日に関連しています。九星気学は、私たちの運命や性格、そして生涯にわたる選択に影響を与えるとされています。

九星気学の基本概念

九星気学の中核には、9つの異なるエネルギー、つまり「気」が存在します。これらの気は、私たちが生まれた時に周囲に存在した木のエネルギーと関連しており、その組み合わせが私たちの性格や運命に影響を与えます。たとえば、特定の気が強く現れる人は、その気に関連した特性を持つとされます。

九星気学の運命と宿命

九星気学には、運命と宿命という2つの重要な概念があります。運命は私たちが生まれる前から持っている要素であり、例えば生まれた年や月、日によって決まります。一方、宿命は私たちが生まれた瞬間に吸った気に関連し、私たちが自分で選び取ることができる要素です。九星気学では、宿命を重要視し、自分の選択や努力によって運命を変えることができると信じられています。

九星気学の応用

九星気学は、個人の性格診断から、適切な仕事やパートナーシップの選択、さらには健康維持まで、さまざまな分野で応用されています。特定の気を強化することで、個人の能力を最大限に引き出すことができるとされ、日常生活においても役立つツールとなっています。

 

生まれ年の九星と家相の関係

人は生まれ年によって、十干、十二支、九星という三つの異なった星をあわせもっています。そして、これらの元となった東洋の運命学の根本に流れている思想には、『陰陽説』『五行説』『三才説』の三つがあります。

生まれ年の九星と家相の関係は、風水学や九星気学において使われる考え方の一つです。この考え方によれば、生まれた年に対応する九星が人の人生に影響を与えるとされています。また、家に住む人たちに対応する家相も存在するとされており、これらを組み合わせて人生に対するアドバイスなどが行われることもあります。ただし、このような考え方は科学的根拠に基づいていないため、現代の科学的知見によって正確な人生の予測をすることはできません。そのため、生まれ年の九星や家相による人生のアドバイスなどはあくまで参考になるものという位置づけで考えられるようになっています。

「陰陽説とは」

万物は『陰』と『陽』という、性質の相反するものによって成り立っているという考え方です。たとえば、「太陽が陽、月が陰」「男性が陽、女性が陰」「前が陽、後ろが陰」などです。

陰陽説は物事を「陰」と「陽」の2つの極に分類することを基本としています。この考え方は、天体観測などから推測された星の位置や、自然現象や人間の死生観などに用いられます。中国の古代から伝えられており、春秋時代には「易経」という古書にまとめられました。易経では、物事を「陰」と「陽」、「先天」と「後天」、「内外」などの対応関係によって考えるという考え方が提示されています。この考え方は、自然界の流れや人間の生活や行動に影響すると考えられており、政治や経済などにも応用されました。

また、陰陽説は、経済的な概念としても用いられます。例えば、「景気の良い時期」は「陽」であり、「景気の悪い時期」は「陰」であると考えられます。また、「陰陽」には、生と死、幸福と不幸などのイメージも含まれています。陰陽説は、東アジアの歴史や文化に深く根付いた考え方であり、現代でも、中国や日本などでは、風水や占いなどにおいて使われています。ただし、科学的根拠に基づいていないため、あくまで文化的な観点から理解することが重要です。

五行説とは

 

五行説とは、中国古代において流行した、物事を説明するための理論の一つです。五行説は、自然界を五種類の力である「金」「木」「水」「火」「土」で説明しようとするものです。天地の万物を「木、火、土、金、水(もっかどごんすい)」という五つの原素に集約した考え方で「木が燃えれば火を生じ、火は灰を生じ、土は金属を生じ、金属は冷えて水滴を生じ、水は木を生長させる」というように、五行とは、五つのものが行きめぐることであり、自然の循環をあらわしています。

この五種類の力は、相互に作用し合いながら、自然界を形成し、動き、変化させています。五行説に基づくと、天体や自然現象、物質、生物、人間など、すべてのものは、この五種類の力に属しているとされます。五行説は、古代中国では医学や哲学、宗教、文学、アートなど、多岐にわたる分野で用いられました。また、中国の歴史的な文化や信仰にも深く関わっており、中国の歴史的な文化や社会において非常に重要な役割を果たしました。

五行の五つをそれぞれ陰と陽の二つに分けると、甲(きのえ)と乙(きのと)、丙(ひのえ)と丁(ひのと)、戊(つちのえ)と己(つちのと)、庚(かのえ)と辛(かのと)、壬・(みずのえ)と癸(みずのと)の卜干になります。

また、中国の伝統的な芸術や風水、漢方医学など、多様な分野にも影響を与えました。今日でも、中国伝統文化を受け継いでいる人々にとって、五行説は非常に重要なものであり、日常生活においても意識されることがあります。

三才説とは

三才説とは、中国の古代に発展した風水学に基づく人間の性格や運命を示す考え方です。天の気の十干、地の気の十二支、人の気である九星が組み合わさって、天地人の『三才』がそろうのです。

家相は自然の運行と個人の気が、摩擦を起こさず調和しているかどうかで吉凶をみていきます。そのため、生まれ年の星と家相とは、切っても切れない関係にあるわけです。十二支は日ごろから慣れ親しんでいると思いますので、説明を省きます。

この考え方によれば、人生は「三才」によって決定されているとされています。「三才」とは、天才、地才、人才のことを指します。これらの「才」は人生を通じて影響を及ぼし、性格や運命を決定するとされています。

天才は、生まれた時間や天空を反映したものとされており、人間の性格や運命に大きな影響を与えるとされています。地才は、生まれた場所を反映したもので、場所や環境によって人間の性格や運命が変化するとされています。人才は、家族や社会的な影響を反映したもので、人間が生まれた家族や社会的な背景によって性格や運命が決定されるとされています。

三才説は、風水学の基礎となっています。風水学は、建物や環境を通じて人生に影響を及ぼすという考え方を持っています。三才説は、風水学の中で重要な役割を果たし、人生において重要な役割を果たすとされています。

干支(かんし)

十干と十二支を組み合わせたものが『干支(かんし)』といわれるものです。この干支の組み合わせは60組となり、暦のうえで一巡すると60年になるので、「還暦」というお祝いをします。たとえば、平成4年の干支は壬申、九星では八白土星の年ですから、平成4年生まれの人は「壬申八白土星」生まれということになり、昭和40年生まれの人は「乙巳八白土星」の生まれということになります。各人の星は「九星十支早見表」を見て調べてください。また、そのとき注意しなければならないことが一つあります。東洋運命学における一年は、2月の立春から翌年の節分までになるということです。つまり平成元年を例にとれば、2月4日から翌2年2月3日までが平成元年度ということになるわけです。

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八卦

『八卦(はっか/はっけ)』は中国の易学が基本になっているもので、万物は太極(たいきょく)から陰と陽に分かれ、さらに「天、沢、火、雷、風、水、山、地」の組み合わせによって成るとされています。九星方位をみるときに必ず出てきますので、簡単に説明してみましょう。

天【乾(けん)】方位は西北  九星では六白金星
沢【兌(だ)】方位は西    九星では七赤金星
火【離(り)】方位は南    九星では九紫火星
雷【震(しん)】方位は東   九星では三碧木星
風【巽(そん)】方位は東南  九星では四緑木星
水【坎(かん)】方位は北   九星では一白水星
山【艮(ごん)】方位は北東  九星では八白土星
地【坤(こん)】方位は南西  九星では二黒土星
【太極】方位では中央     九星では五黄土星

となり、それぞれに気象、人物、場所などをあらわすいろいろな意味があります。それぞれの定位置を「宮」とよび、「艮宮」「坤宮」というふうにあらわされます。また、中央の位置は「中宮」といいます。

 

九星別・家相方位の注意点

すべての大には生まれもった星があり、同し家族でもそれぞれ違う資質や性質をもち、違う運命にあることは、ほぽおわかりいただけたと思います。では、あらためて九星それぞれの意味、性質、運命、心がけるべき生き方などをあげてみましょう。

ポイントとなるのは、やはりトイレ、浴室、キッチンなど、水や火を扱う場所です。そして、自分の寝室となる部屋の位置も人変重要になってきます。家を建てたり購入する際には、家族の主人と主婦を中心に、家族それぞれにふさわしい間取りや居室を選んでいただきたいものです。

一白水星

九星の中で第一番目にあたる星です。万物は陰陽の交わりから生じるものですが、一白は「陰陽の接点」という意味をもつ北の方位を定位とし、十二支では子と竝(通しています。自然界においては水の象をもっています。天より落ちる一滴の雨が。互いに交り合いながら小さな流れとなり、小さな流れがまた交り合いながら徐々に大きな流れとなり、大河となって海に注ぐ、その水の運命と作用のように、一白にさまざまな意味がもたらされるわけです。

一白生まれの人は、親との縁が薄く、子供の頃から苦労する傾向がありますが、そのような環境がかえって独立心や忍耐力を養わせ、後天的な運勢を発展させることにもつながります。親の業を受け継がず、新たなものを創造することで成功するタイプです。家の北に便所、浄化槽、井戸、出入り口、欠けがあると、ねばりに欠け、依頼心が強く、異性とのトラブルを起こしがちになります。健康面では、腎臓、耳、痔疾、子宮の病気、血液病、遺伝性の病気に注意が必要です。

二黒土星

二黒は、大地の象をもちます。土は、きれいなもの汚いものに関係なく、あらゆるものを受け入れます。大地は地球そのものであり、天からの恵みを受けて、何の文句もいわずに、自ら受け入れたさまざまなものを育んでいきます。地上の生物や私たち人間は、この大地の恩恵を受けてはじめて生活していくことができます。そのような土の性買や作用が、二黒にいろいろな意味を与えているわけです。方位では南西を定位とし、この方位は裏鬼門ともいいます。

二黒生まれの人は、自分が主になって仕事をするよりも、他に従って助力した結果が成功につながります。一獲千金を狙うよりも、一歩一歩の着実な歩みが、運勢を発展させることになります。家の南西に堡陏や不浄なもの、浴室、玄関、欠けがあると、努力する気持ちが薄れて仕事が長続きせず、家庭内かいつもゴタゴタするようになります。健康面では、内臓が弱くなり、持病化して悩むことになるので注意してください。

三碧木星

三碧は、自然界では雷の象をもち、季節では初春を意味します。万物は春雷とともに寒い冬から目覚め、行動を開始します。一日にあてはめると、朝の日の出のころになり、新たな一日の生活がはじまる活気旺盛なときです。これらのことから、三碧には驚きの星、地震の星、新規のことを起こす星、若さの星、というような意味があります。方位では、卵召の昇る東が定位となっています。

三碧生まれの人は、決断力に富み発展性があり、果敢な精神の持ち主です。反面、かけ声だけで終わったり、早トチリで軽率な面もあります。父親との縁が薄いので、自分で考えた職業に就き、若いうちに方針を決めて行動することで、花が咲くタイプです。家の東に、堡陏、浄化槽、欠けがあるとよい結果になりません。気が短く落ち着きがなくなり、行動力もなくなって、言葉に関する災いが発生します。健康面では、発作、痙攣を伴う病気、肝臓や喘息などに注意が必要です。

四緑木星

四緑は、自然界では風の象をもちます。風には姿形がなく、木がゆれたり旗がなびくことからその存在を知ることができますが、実体のつかめないものです。風はどこからでも入り、また抜けて行き、どんなに遠いところまででも吹いて行きます。そのような風の性質から「斎(ととの)える」意が生まれ、結婚の星、信用の星、遠方の星、商売の星など、さまざまな意味があらわれてくるわけです。定位は東南で、家相では辰巳・巽(たつみ)といいます。

四緑生まれの人は、やさしく愛嬌があり、独特の魅力をもちます。交際範囲も広い方ですが、金銭を増やし財力をつくることは上手ではありません。人に尽くすことで、自らの運勢も飛躍してゆくタイプです。家の東南に欠けをつくると、信用を失い交際が偏ります。また、良縁に恵まれなかったり、結婚後に苦労します。仕事面では部下や従業員が原因で痛い目にあいます。健康面では、風邪をひきやすく、流行性の病気に弱くなります。

五黄土星

五黄は、九星の中で最も強い星であり、中央に定位をもつために帝王の星ともいわれます。二黒や八白と同じ土星ですが、性質はまったく異なります。五黄の象徴する土には、生かす力と殺す力の二つの作用があり、ものを生み出すのも、死滅させるのもこの星の影響であるとされます。四季の土用のときに土いじりをしてはいけないというのも、この星の影響があるからに他なりません。方位では中心であり、家相の太極の部位になります。

五黄生まれの人は、強情でありながら内面に弱さをもっているため、七転び八起きの運勢をたどります。幼少時代に苦労することが多く、血縁閭係があまり頼りにならないため、生家を出て成功するタイプです。家の中央に便所、中庭、階段などをつくると、運勢の波が大きくなり安定性に欠けます。下積みの仕事ばかりをすることになり、力を発揮できません。健康面では、腹部の病気、脳溢血、心臓病、ガンなどに注意してください。

六白金星

この星は尊い星とされ、二黒を大地の星とするなら、六白は天の象をもつ星なのです。母なる大地に対して、父なる天ということになり、天の恵みがあってこそ万物は生き続けることができるのですから、たいへん尊いものになるわけです。天はすべてのものを覆い、かたときも止まることなく活動しています。これらのことから、活動の星、米穀の星、資産家の星とされています。方位では西北、戌亥(いぬい)が定位となります。

六白生まれの人は、品がよく、頭脳明晰ですが、言葉に角が立ちやすいため知らぬ間に敵をつくりがちです。目的を成就させる剛毅さはありますが、冷静で打豆的なところがあるので、他者との交際は苦手で、晩年運のタイプです。家の西北に欠けがあると、勝負に勝ち抜くことができず、自分の実力以下のところに甘んじ、出世が遅れます。偏った愛情を示したり、交通事故を起こしたりすることもあります。健康面では、心臓病、便秘、頭痛、肺の病気に注意してください。

七赤金星

この星には沢の象があり、水が集まり止まる意味があります。一年にあてはめると9月、秋の実りの時期でもあり、明るく楽しい収穫の星を意味します。一日のうちでは、太陽が西の地平線に沈む夕刻になり、昼間の労働を終え楽しい夕食をとるときです。このようなことから、喜びの星、結婚の星、収穫の星、金銭の星、飲食の星といった意味があらわれてきます。方位では、夕日の沈む西が定位となります。

七赤生まれの人は、如才なく話し好きの人が多いのですが、幼い頃からわがままに育つと、いつも不満をいうようになり、本来のよさを発揮できません。若いときの苦労は買ってでもするほうが、後の運勢がよくなるタイプです。家の西に便所、浄化槽、玄関、欠けなどがあると、道楽に走り金遣いが荒くなります。生活が派手になるので借金も増え、愛情問題でもトラブルを起こします。健康面では、怪我が多く、胸蔀疾患や囗と歯に注意が必要です。

八白土星

八白には山の象があり、小さなものが積み重なって大きな山となるようすをあらわしています。山は動かずしっかりとそびえ立つところから、高い、止まる、蓄えるというような意味があります。また、一年の終わりである節分と。一年のはじめである立春の境目の時期にあたるため、変化の星、革命の星という見方もあります。定位は北東、別名を表鬼門といいますが、家相では変化をもたらす不安定な場所なので注意を要します。

八白生まれの人は、社交性がなくとっつきにくい面がありますが、親しくなれば愛情深く、人に愛されます。ただし、利欲のために節操に欠けるところはマイナスとなります。目上の引き立てを受け、活用することで上昇運を得ます。家の北東に、張りの玄関などをつくってはいけません。トイレ、浴室、台所など不浄な場や湿気の強い場所もすべてマイナスです。親類や家族の不和、欲張って損をしたり、貸し倒れなどの金銭トラブルにあいます。健康面では、リューマチ、関節痛、腰痛、ガンなどに注意しなければいけません。

九紫火星

九星の最後を飾るこの星は、最初の星である一白とは正反河の意味があります。九紫は火の象をもち、時期では6月の夏至のとき、また火はついて離れるものであることから、離合集散をあらわします。火には美しさがあり、明るさをもたらし、ものをはっきりと見せてくれます。火のすばらしさと苛烈さを、多方面にわたってもっているわけです。方位では、南を定位とします。

九紫生まれの人は、頭がよくテキパキしていますが、ややわがままな面があります。判断力と決断力に富んでいますが、気分にムラがあり持続力が不足しがちです。人の上に立つ運命があるので、慈悲と寛容さをもつことで、人間としての器が大きくなり発展します。家の南の日ざしをさえぎったり、南に便所、台所、浴室など水を使う場所があると、いつもカッカしがちで争いがたえません。社会的な非難を受け、名に傷がつくこともあります。健康面では、頭痛、眼病、心臓病、乳ガンなどに注意が必要です。

 

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九星の著名な書籍

九星に関する著名な書籍には、以下のようなものがあります。

『紫微斗数』

九星の起源となる紫微斗数に関する書物。命式や運勢、吉凶の判断方法などが記されている。

『紫微斗数』は、中国の占星術・風水において最も重要な書物の一つで、天文と人間の運命を関連付けた星占術です。主に天干地支と紫微星を用い、出生年月日時の星の位置から人の運勢や吉凶を占います。

『紫微斗数』には、12の宮と28の星があり、それぞれに意味があります。占いをする際は、出生年月日時の天干地支を用いて、自分の命式を作成します。命式が完成したら、それに対応する星の位置から、自分の運勢や吉凶を判断します。

『紫微斗数』は、春秋戦国時代に作られたとされ、後漢時代に現在の形に整理されました。風水、占い、宮廷文化など、幅広い分野に影響を与えています。

『大衍経』

九星と八卦との関係について記述されている。また、陰陽や五行に関する内容も含まれている。

『大衍経』は、陰陽五行説に基づいた占いの書物の一つで、中国の周代に成立したとされています。『大衍経』は、陰陽五行説を応用して、天地、時間、空間、人間などの要素を組み合わせた占いを行う方法を解説しています。

『大衍経』には、「大衍四数」「干支十二運」「太極八卦」といった占いの基本要素が含まれており、これらを組み合わせることで、吉凶、運勢、方角などの情報を得ることができます。また、『大衍経』は、九星占いの基礎となる星座の位置や、12年周期の干支暦なども記載されており、中国の占いにおいて重要な位置を占める書物の一つとされています。

『九星秘伝』

九星の運勢に関する書籍。九星のそれぞれの運勢や吉凶、病気などについて解説されている。『九星秘伝』は、日本の風水師である徐霞客によって書かれた九星の書物で、主に江戸時代に流行しました。この書籍は、人の運勢を決定づける九星について詳しく説明し、九星の配置を用いて風水を実践する方法を提供しています。九星秘伝では、それぞれの星の性格や属性、運気の流れ方、相性、色彩などが詳しく解説されています。また、家相や墓相など、九星を応用した風水の手法も紹介されています。『九星秘伝』は、日本の風水文化の発展に大きな影響を与えた書籍の一つです。

『新九星占い入門』

現代風水の一つである九星気学について解説した書籍。九星の各星の意味や運勢の判断方法などが記載されている。

『新九星占い入門』は、日本の占い師・永田町尚志による著書で、九星気学を応用した人生相談の入門書として知られています。永田町尚志は、自身が開発した「新九星気学」を提唱し、多くの人々から支持を得ています。

この書籍では、九星の基本的な考え方や各星の特徴、それぞれの星の持つ運勢などについて解説されています。また、生年月日から自分の九星を割り出す方法や、九星を活かすためのアドバイスなども掲載されています。九星気学を学びたい初心者にとっては、わかりやすくまとめられた入門書としておすすめです。

 

「九星」を用いた風水師

風水の「九星」について著名な人物としては、以下の方々が挙げられます。

李嘉誠(リー・カーシン)

香港の実業家で、フォーチュン500にランクインする企業の創業者。九星に基づく風水を信じており、自らの事業にも応用しているとされています。

李嘉誠(りかせい、Li Ka-shing)は香港を代表する実業家で、世界で最も裕福な人物の1人とされています。1928年に中国広東省で生まれ、幼少期に貧困な家庭で育ちました。16歳で学校を辞め、プラスチックの製造・販売事業を立ち上げ、徐々に成功を収めていきました。その後、不動産や通信、エネルギー、小売などの分野に進出し、香港をはじめとするアジア地域でビジネス帝国を築いたことで知られています。また、チャリティー活動でも知られており、李嘉誠基金会を通じて様々な社会貢献活動に尽力しています。

鄧麗君(テレサ・テン)

台湾出身の歌手で、九星に基づく風水の熱心な信奉者でした。鄧麗君(デン・リーチン)は1953年に台湾で生まれ、1995年に36歳で永眠した台湾の歌手・女優です。1970年代から1980年代にかけて、アジア全域で人気を博し、「アジアの歌姫」と称されました。代表曲に「何日君再来」、「小城故事」、「月亮代表我的心」などがあります。彼女の歌声は、透明感のある高音域と力強い低音域のバランスが良く、多くの人々を魅了しました。また、中国語や日本語など複数の言語で歌を歌い、アジア圏における文化交流にも貢献しました。

林黛玉(リン・ダイユ)

台湾の著名な風水師で、九星を応用した風水術の研究・実践で知られています。林黛玉(りんたいぎょく)は、中国の古典小説『紅楼夢』の主人公の一人で、清朝時代の貴族の一族に生まれました。美しく賢いが病弱で、作中では恋愛や人間関係の悩みや苦悩が描かれています。物語の中で、林黛玉は世俗の虚栄や偽善に対する自己主張を貫き、幸福を見つけることができませんでした。そのため、彼女はしばしば悲劇的な運命として描かれ、多くの人々に愛されています。

鄧祥云(トン・シャンユン)

香港の著名な風水師で、九星に基づく風水術を研究・応用しています。鄧祥云(とうしょううん)は、中国の伝統的な風水師で、広東省出身です。彼は1970年代から風水のコンサルタントとして活躍し、世界各地のセレブリティや富裕層からの依頼も多く、香港返還後の不動産市場に大きな影響を与えました。また、彼は風水師としては珍しく、自身の教えを広めるために著書を出版したことで知られています。彼の著書には、『風水神教』、『風水破解六大疑雲』、『煮熟的風水』などがあります。鄧祥云は2005年に亡くなりましたが、その後も彼の教えは多くの人々に影響を与え続けています。

 

 

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